金融リテラシーの基本図書「日本の強さ そして弱さ」

金融リテラシーの基本図書「日本の強さ そして弱さ」

金融リテラシーとは、「金融の分野で用いられている記述体系を理解し、整理し、活用する能力」のことであり、金融マンおよび顧客を含め金融取引を行う人達が踏まえるべき一般的な常識、見識、理解力、応用力などを指すとされています。ただ、一般に金利や金融の仕組み、資産運用のあり方などから入るのが通例ですが、概して極めて抽象的か、あるいはかなり技術的です。

 一方、最近の金融の分野では、政府の「日本再興戦略」に基づく各種の施策、事業性評価、コンサルティング機能の充実、ソリューション提案型の営業展開などのキーワードから窺えるように、金融業務の重点が単なる金融需要の充足という枠を越えて、金融面から経済や社会実態へどのように働きかけを行うかという課題に移ってきているように見受けられます。そうなると金融マンにとって金融リテラシーとしては、本来の金融そのものに加えて金融に密接に関連し、かつその背後にある経済・社会実態の正確な把握こそが今後金融業務を進める上で鍵になると考えます。また、顧客との業務対話においても、そうした方向への変化が求められていると思われます。

 本書は、最新の統計数字を使用するとともに、金融マンにとって必須な社会・経済現象を項目別に取り上げて解説したものです。

 主な構成と内容

1.生活基盤(住・食・火の章)
  ⇒問題含みの住宅事情、豊富な食生活、水素社会への道
2.自然環境基盤(森・土・水・海の章)
  ⇒木の国・森の国、日本の土、山紫水明の国、海洋国家日本
3.ソフト分野(知・美・言の章)
  ⇒最先端を走る科学技術、世界へ発信する芸術・文化、国際化へ巨大な言語の壁
4.金融・経済基盤(市・金・財の章)
  ⇒高い水準を誇る市場、潤沢な金融資産、対外純資産は世界一、金融化が進む資産構造
5.活動主体(人・企・国の章)
  ⇒人口減・少子高齢化との戦い、得意とするチームプレー・企業組織、変わり行く国家像

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